生コンクリートの料金計算方法:現場で役立つ積算と発注の基本
建設現場のコスト管理において、生コンクリート(生コン)の正確な積算は不可欠です。しかし、生コンの価格構成は単純な「単価×数量」だけではなく、JIS規格に基づく配合、配送条件、そして各種割増料金が複雑に絡み合っています。

本記事では、建築資材卸売の観点から、プロが押さえておくべき生コン料金の計算構造と、見積もり時の注意点について詳しく解説します。
1. 基本となる数量(体積)の算出
生コンの取引単位は「立米(りゅうべい):㎥」です。設計図面から施工箇所の体積を正確に算出することが第一歩となります。
【計算式】
設計体積(㎥) + ロス分(5~10%) = 発注数量(㎥)
- ロス分の考慮: 地盤の不陸や型枠のたわみ、ポンプ車内の残量などを考慮し、実数値に数パーセントの余裕を持たせるのが通例です。
- 単位: 0.5㎥単位、あるいはプラントによっては0.1㎥単位での発注となります。

2. 単価を左右する「配合(指定事項)」
生コンの価格は、JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)に基づいた配合によって決定されます。以下の「4つの数字」の組み合わせが基本です。
| 項目 | 内容 | 備考 |
| 呼び強度 | コンクリートの設計基準強度(18, 21, 24, 27…) | 数字が上がるほどセメント量が増え、単価が上昇します。 |
| スランプ | コンクリートの流動性(8, 12, 15, 18cm…) | スランプ値が高い(柔らかい)ほど、単位水量や混和剤の関係で高価になります。 |
| 粗骨材の最大寸法 | 砂利の大きさ(20mm, 25mm, 40mm…) | 一般建築では20mmや25mmが標準です。 |
| セメントの種類 | 普通、早強、高炉セメントなど | 特殊セメントを使用する場合は加算対象となります。 |

3. 諸経費・割増料金の構造
プロの積算において最も注意すべきは、単価以外の「付帯費用」です。
- 少量配送費(スモール料): 一般的に3.0㎥(または4.0㎥)未満の配送の場合、大型車1台分の運賃との差額を補填するための費用が発生します。
- 配送時間・距離の割増: プラントからの指定距離(90分ルール等)を超える場合や、早朝・夜間、休日の配送には割増料金が適用されます。
- 現場待機料: 現場到着後、荷卸しが規定時間(一般的に30分〜60分)を超えて停滞した場合、待機時間に応じた費用が請求されるケースがあります。
- 戻りコン処理費: 現場で余り、プラントへ持ち帰ったコンクリートの廃棄処理費用です。

4. 季節による補正(温度補正)
冬季(寒中コンクリート)や夏季(暑中コンクリート)においては、構造体の強度を確保するために、呼び強度を補正(+3〜6N程度)して発注する必要があります。この**「温度補正分の強度アップ」**は、そのまま材料単価の増額要因となるため、実行予算の策定時には季節を考慮した単価設定が求められます。

まとめ:正確な積算と最適な調達のために
生コンの料金計算は、単なる面積計算に留まらず、現場の立地条件、工期中の気温、そして適切な配合選定が複雑に関係しています。
当社は建築資材卸売のスペシャリストとして、地域の各プラントと連携し、現場の諸条件に合わせた最適な見積もりと安定供給をサポートいたします。「この現場の条件では、どの配合が最もコストパフォーマンスが良いか?」といったご相談も承っております。
社員
生コンご注文の、詳細はコチラ =>
生コンの注文